日別アーカイブ: 2025年4月16日

春に流行る「隠れマラセチア真菌感染症」とは?その症状・原因・予防法を徹底解説

 春に流行る
「隠れマラセチア
真菌感染症」
について徹底解説

はじめに

春は気温と湿度が徐々に上昇し、私たちの生活や身体にさまざまな変化をもたらす季節です。しかし、そんな穏やかな気候とは裏腹に、皮膚には思わぬトラブルが起こりがちです。中でも見逃されやすいのが、「隠れマラセチア真菌感染症」です。原因不明の湿疹、赤み、かゆみ、さらにはニキビのような発疹まで、一見よくある肌荒れやアレルギーと間違えられやすいこの感染症。実は、皮膚に常在している「マラセチア菌」の異常繁殖によって引き起こされるものです。

この記事では、春に増加する隠れマラセチア感染症の原因や症状、診断法、治療、予防法まで、最新の知識を交えながら詳しく解説していきます。


マラセチア菌とは?

マラセチア菌(Malassezia)は、人間の皮膚や頭皮に常在する酵母様真菌(カビの一種)で、通常は無害な存在です。この菌は皮脂を栄養源とするため、皮脂腺の多い部分――たとえば顔面、頭皮、首、背中、胸元など――に多く存在します。

健康な状態では皮膚のバランスの一部として共生しているこの菌ですが、何らかの要因で増殖し過ぎると、皮膚にトラブルを引き起こすことがあります。それが「マラセチア関連皮膚疾患」です。


春に「隠れマラセチア真菌感染症」が流行する理由

1. 気温と湿度の上昇

春になると気温が上がり始め、汗をかきやすくなります。また、湿度も高くなるため、皮膚が蒸れやすくなり、マラセチア菌の増殖に適した環境が整います。

2. 紫外線の影響

春先から急激に強くなる紫外線は、肌のバリア機能を弱めます。肌の防御力が落ちることで、常在菌であるマラセチア菌が異常に増殖しやすくなるのです。

3. 皮脂分泌の活発化

春はホルモンバランスの変化も起こりやすい季節です。新生活のストレスや生活リズムの乱れが交感神経に影響を与え、皮脂の分泌が増加。皮脂を好むマラセチア菌にとって絶好の繁殖機会となります。


隠れマラセチア真菌感染症の症状

マラセチア菌による感染症は見た目の症状がアトピーや湿疹、ニキビとよく似ているため、誤診されることも多いです。その代表的な症状を見ていきましょう。

1. 癜風(でんぷう)

  • 症状:皮膚に淡い茶色や白い斑点が出現し、徐々に広がる。

  • 部位:胸、背中、肩、首周りなど。

  • 自覚症状:かゆみは少なく、色の変化のみで気づくことが多い。

  • 原因:マラセチア菌が皮膚表面に繁殖し、色素を作る細胞に影響を与える。

2. マラセチア毛包炎

  • 症状:ニキビに似た赤い丘疹や膿疱が毛穴に沿って現れる。

  • 部位:背中や胸、首周り。

  • 自覚症状:軽度のかゆみや痛みを伴う場合がある。

  • 原因:マラセチア菌が毛包内に侵入し、炎症を引き起こす。

3. 脂漏性皮膚炎

  • 症状:赤み、かさつき、かゆみ、フケのような皮膚の剥がれ。

  • 部位:頭皮、鼻の周囲、眉間、耳の後ろなど。

  • 原因:マラセチア菌の過剰繁殖と皮脂分泌の異常が関係。


診断方法

皮膚科では、見た目だけでなく顕微鏡検査などによって正確な診断が行われます。

1. 鱗屑の顕微鏡検査(KOH法)

患部の皮膚を少量採取して顕微鏡で観察し、マラセチア菌特有の「spaghetti and meatballs」状(菌糸と球状の胞子)の像が見られるかどうかを確認します。

2. ウッド灯検査

特殊な紫外線(ウッド灯)を当てることで、癜風などは蛍光を発する場合があり、診断の一助となります。


治療法

マラセチア真菌感染症は、正しい治療を行えば比較的早期に改善が見込めます。

1. 外用薬(抗真菌薬)

  • イミダゾール系の抗真菌クリーム(例:ケトコナゾール、ミコナゾールなど)が主に使用されます。

  • 毎日1~2回、症状のある部位に塗布。

2. 内服薬(広範囲や重症例)

  • 抗真菌薬の内服(イトラコナゾール、フルコナゾールなど)が処方される場合もあります。

  • 特にマラセチア毛包炎が広がっている場合に有効。

3. シャンプー療法(頭皮・顔面の場合)

  • ケトコナゾール入りの薬用シャンプーを使用することで、皮脂の多い部位を清潔に保ちます。

  • 脂漏性皮膚炎や癜風の予防にも有効。


再発予防とセルフケア

マラセチア菌は皮膚に常在しているため、完璧に取り除くことはできません。しかし、以下の予防策を実践することで、再発を防ぐことができます。

1. 皮膚を清潔・乾燥に保つ

  • 汗をかいたらこまめに拭き取る。

  • 入浴後はしっかりと身体を乾かす。

2. 通気性の良い衣服の着用

  • ポリエステルなどの蒸れやすい素材は避け、綿など通気性の良い服を選ぶ。

3. ストレス管理

  • 十分な睡眠と栄養バランスの良い食事でホルモンバランスを整える。

4. 定期的な皮膚のチェック

  • 春から夏にかけては特に注意が必要。

  • 少しでも異変を感じたら早めに皮膚科を受診することが大切です。


おわりに

春になると、皮膚トラブルが増える中で見逃されがちな「隠れマラセチア真菌感染症」。見た目の症状が他の皮膚病と似ているため、市販薬では対処しきれず、症状が長引くケースも少なくありません。正しい知識と早期の対応が、快適な肌コンディションを保つ鍵となります。

「なんとなく肌の調子が悪い」「市販薬で改善しない」と感じたら、それは“隠れマラセチア”のサインかもしれません。春先からの皮膚ケアに、ぜひこの記事の情報を役立ててください。


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