あなたもハマってるかも…!日光ビタミンD“季節性ピークの罠”の衝撃


日光によるビタミンD生成の「季節性ピーク」の罠

~冬の影に潜む見えない欠乏症~


■ ビタミンDとは何か?

ビタミンDは、脂溶性ビタミンの一種で、主にカルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持するために欠かせない栄養素です。近年では、骨代謝だけでなく、免疫機能や心血管系、神経系、さらには精神状態にも関与することが分かってきています。

人間の体内でのビタミンDの供給源には2つあり、一つは食事からの摂取、もう一つは皮膚が太陽の紫外線(UV-B)を浴びることで体内で合成されるものです。中でも、皮膚での合成が全体の80〜90%を占めるとされており、日光浴は極めて重要な役割を担っています。

しかし、この「日光によるビタミンD合成」には大きな落とし穴があるのです。


■ 「季節性ピーク」の罠とは?

一般的に、夏の間は日照時間が長く、紫外線の強度も高いため、比較的短時間の日光浴でも十分なビタミンDを合成することができます。このため、多くの人が「夏にたくさん日光を浴びれば冬の分まで蓄えられる」と考えてしまいがちです。

これが、いわゆる「季節性ピークの罠」です。

つまり、夏のピーク時に体内のビタミンD濃度が一時的に上昇することで、あたかも年中健康でいられるかのような錯覚に陥ってしまうのです。しかし、実際にはビタミンDは水溶性ビタミンとは異なり、脂肪組織に蓄積されるとはいえ、数ヶ月分の需要を完全にまかなえるほどの蓄積は困難です。体内のビタミンD濃度は2~3ヶ月で急激に低下していくため、秋から冬にかけて蓄えは急速に失われ、冬季には深刻な欠乏状態に陥るリスクが高まるのです。


■ 日本におけるビタミンD生成と季節の関係

日本は緯度的に北半球中緯度に位置しており、北に行くほど冬の紫外線量は少なくなります。例えば、東京都で12月の日照によるビタミンD生成は、7月に比べて約1/5にまで減少すると言われています。札幌市ではさらに深刻で、12月の正午に顔と両手を15分ほど日光にさらしても、ほとんどビタミンDは合成されません。

このように、冬季には紫外線量が少なすぎて、たとえ晴れていてもビタミンDを十分に生成できない状態に陥るのです。この事実を知らず、夏のイメージで「冬も少し外を歩いていれば大丈夫」と思っている人は、知らず知らずのうちに慢性的な欠乏に陥ります。


■ ビタミンD欠乏が引き起こす健康問題

ビタミンDの欠乏は、次のような症状や疾患を引き起こす可能性があります:

  • 骨粗しょう症・骨軟化症:カルシウムの吸収が不十分となり、骨がもろくなります。

  • 免疫力の低下:風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる。

  • うつ病:特に季節性うつ病(SAD)との関連が指摘されている。

  • 筋力の低下:筋肉痛や転倒リスクの増加など。

  • 自己免疫疾患:多発性硬化症や1型糖尿病との関連も研究されています。

このように、ビタミンDは単なる「骨のビタミン」ではなく、全身の健康にとって極めて重要な存在です。


■ 冬でもビタミンDを補うための実践的対策

1. 食事からの摂取を強化する

冬季には日光による生成が難しいため、食事からのビタミンD摂取を意識する必要があります。特に以下の食品がビタミンDを多く含んでいます。

  • 鮭(サケ)やサバなどの青魚

  • 干ししいたけやきくらげなどのキノコ類(天日干しされたもの)

  • 卵黄、レバー

  • ビタミンD強化乳やシリアルなどの加工食品

ただし、食事だけで十分なビタミンDを摂取するのは現実的には困難であるため、次の手段も併用するのが効果的です。


2. サプリメントの活用

近年では、手軽に摂取できるビタミンDサプリメントが多数市販されています。厚生労働省が推奨するビタミンDの目安摂取量は、1日5.5μg(220IU)ですが、実際には**1日10〜20μg(400〜800IU)**の摂取が理想的とされている研究もあります。特に高齢者や妊婦、乳児などはビタミンD欠乏のリスクが高いため、医師や管理栄養士と相談の上でのサプリメント使用が勧められます。


3. 屋内でのUVB照射(人工光源)

一部の医療施設や家庭用デバイスでは、紫外線B波を含む人工光源を使用してビタミンD生成を促す装置も開発されています。特に北欧諸国などでは、冬季の光照射治療が一般的に行われています。


4. 冬でも外出の工夫を

紫外線量が少ないとはいえ、まったくゼロではありません。可能であれば、昼間の晴れた時間帯に顔や手だけでも日光にさらす工夫をしてみましょう。寒冷地では難しいですが、窓越しではUV-Bが遮断されてしまうため、直接日光を浴びることがポイントです。


■ まとめ:季節を越えて、体の声を聞こう

「夏にたくさん日光を浴びたから、冬は安心」という思い込みは、実は健康リスクの引き金になりかねません。ビタミンDは季節による合成の変動が大きく、特に冬季は自覚のないまま深刻な欠乏状態に陥りやすいのです。

「季節性ピークの罠」を理解し、年間を通じてビタミンDの適正レベルを維持するためには、生活習慣と栄養管理の見直しが必要不可欠です。冬の体調不良や気分の落ち込みは、もしかしたらビタミンDが関係しているかもしれません。今一度、あなたの「太陽ビタミン」の状態に目を向けてみましょう。


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