日別アーカイブ: 2025年4月6日

「春の肌荒れの本当の原因、実は“冬の菌バリア崩壊”だった!」

冬の間に衰えた
「皮膚常在菌バリア」が
春に崩れる理由

冬の間、私たちの肌は乾燥と寒さという過酷な環境にさらされます。この時期に肌トラブルが増えるのは、多くの人が実感していることでしょう。しかし、本当の問題が表面化するのは、春になってからなのです。春は花粉、紫外線、気温の急変といった新たな環境要因が加わり、冬にすでに弱まっていた皮膚の防御機構が完全に崩れてしまう季節です。この記事では、その中でも特に重要な「皮膚常在菌バリア」の視点から、なぜ春に肌トラブルが増加するのかを掘り下げて解説します。


皮膚常在菌とは何か?

人の皮膚は、実は無菌ではありません。目には見えない無数の微生物が皮膚の表面に住み着いており、それらは総称して「皮膚常在菌」と呼ばれます。皮膚常在菌は、大きく以下の3つに分類されます。

  1. 善玉菌:皮膚の健康を守る働きをする菌。代表的なのは「表皮ブドウ球菌」で、皮脂を分解して弱酸性の環境を維持し、悪玉菌の繁殖を抑えます。

  2. 悪玉菌:皮膚トラブルを引き起こす可能性のある菌。「黄色ブドウ球菌」などがあり、増殖すると湿疹や炎症の原因になります。

  3. 日和見菌:通常は害をなさないが、環境の変化によって悪影響を及ぼす可能性がある菌。アクネ菌などが該当します。

これらの菌はバランスを保ちながら皮膚上で共存し、外部からの有害な微生物や化学物質の侵入を防ぐ“バリア”として機能しています。


冬の影響:皮膚常在菌バリアの弱体化

冬の気候条件は、皮膚常在菌にとって非常に過酷です。

乾燥による皮膚環境の悪化

湿度が低くなる冬は、空気中の水分が極端に少なくなり、皮膚表面の水分も失われがちです。さらに、暖房の使用により室内も乾燥し、肌から水分が蒸発しやすくなります。これにより、角質層の水分保持機能が低下し、ひび割れやかゆみを伴う乾燥肌が引き起こされます。

皮膚常在菌は、この角質層に定着しているため、バリア機能の低下は常在菌の生息環境にも大きく影響を及ぼします。善玉菌の繁殖力が弱まり、バランスが崩れやすくなるのです。

皮脂分泌の低下

冬は寒さの影響で皮脂腺の活動が鈍り、皮脂の分泌が少なくなります。皮脂は常在菌にとって栄養源であり、特に善玉菌は皮脂を分解して脂肪酸を生成し、皮膚を弱酸性に保ちます。皮脂の減少により、善玉菌の活動は低下し、悪玉菌や日和見菌が勢力を拡大しやすい状況が生まれます。


春の到来がトリガーになる理由

冬の間にすでに弱体化していた皮膚常在菌バリアは、春の環境変化によってさらに脅かされます。特に以下の3つの要素が複合的に働くことで、肌トラブルが表面化するのです。

1. 花粉やPM2.5による刺激

春になると、スギやヒノキなどの花粉が大量に飛散します。これに加えて、中国大陸から飛来するPM2.5や黄砂などの微粒子も空気中に増加します。これらの物質は皮膚に付着し、バリア機能が低下した肌ではすぐに炎症やかゆみといったアレルギー反応を引き起こします。

さらに、これらの外的刺激は皮膚常在菌の構成にも影響を与え、悪玉菌が優勢になるきっかけとなります。

2. 紫外線量の増加

春先から夏にかけて、紫外線量が急増します。紫外線は皮膚細胞のDNAにダメージを与え、老化や炎症の原因になります。皮膚常在菌も紫外線により死滅しやすく、善玉菌が失われることで、菌のバランスがさらに崩れるのです。

3. 気温と湿度の急変

春は昼夜の寒暖差が激しく、肌の皮脂分泌が不安定になります。急に暖かくなると皮脂が過剰に分泌され、アクネ菌の増殖が促進される一方で、朝晩の寒さで乾燥が続くという複雑な肌状態になります。これにより日和見菌の暴走が起こりやすくなり、ニキビや湿疹などの肌トラブルが頻発します。


バリア機能を守るためのスキンケア戦略

では、春に向けて皮膚常在菌バリアを崩さないためには、どのようなケアが必要なのでしょうか?

保湿の徹底

善玉菌が働きやすい環境を整えるためには、まず肌の水分と油分のバランスを保つことが大切です。セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤を使い、肌のバリア機能を回復させましょう。

洗顔・クレンジングの見直し

洗いすぎは常在菌全体を減少させるため、バリア機能を弱めてしまいます。朝晩の洗顔はぬるま湯と低刺激の洗顔料で優しく行い、必要以上に皮脂を取りすぎないように注意しましょう。

紫外線対策

春先から日焼け止めを使用し、UVカット効果のある衣類や帽子を取り入れることで、紫外線によるバリア機能の破壊を防ぎます。

食生活と腸内環境の改善

皮膚常在菌と腸内環境は密接に関係しています。発酵食品や食物繊維を多く取り入れ、腸内フローラを整えることで、間接的に皮膚環境の改善にもつながります。


まとめ

冬に弱体化した皮膚常在菌バリアは、春の環境変化によって崩壊し、肌トラブルの引き金となります。乾燥、皮脂不足、紫外線、花粉など、さまざまな要因が複合的に働く春は、肌にとって非常にストレスフルな季節です。しかし、皮膚常在菌の働きを理解し、そのバランスを保つためのスキンケアと生活習慣を実践することで、トラブルの予防は十分に可能です。肌の土台である“菌の世界”を整えることこそ、美しく健やかな肌を維持する鍵なのです。


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