まだ5月”で油断してない?実は危険な「室内熱中症」の真実


冷房をつけるには早すぎる5月の「室内熱中症」対策——見過ごされがちな季節の危機を防ぐ

はじめに:5月の油断が招く「室内熱中症」

5月といえば、新緑がまぶしく、気候的にも過ごしやすい日が多い季節です。日中は少し汗ばむほど暖かくても、朝晩は涼しさが残るため、ついエアコンの使用を控えてしまう人が多いでしょう。しかし、近年の気候変動や都市部でのヒートアイランド現象により、5月でも室内熱中症のリスクが急激に高まっています。

「まだ5月なのに冷房なんて早すぎる」と感じるのは自然なことかもしれません。しかし、熱中症は真夏だけのものではなく、準備が整っていない春〜初夏こそ注意すべき季節なのです。本記事では、5月に特有の室内熱中症のリスクと、その具体的な予防策について、科学的根拠と実践的アドバイスを交えながら詳しく解説します。


なぜ5月に室内熱中症が起こるのか?

気温上昇と湿度の複合要因

5月の平均気温は地域によって異なりますが、日中は25℃を超えることも多くなってきます。この「夏日」と呼ばれる気温は、体温調節がうまくできない高齢者や子ども、また運動不足の成人にとってはすでに危険な水準です。さらに、湿度が60%を超えると、汗が蒸発しにくくなり、体内の熱がこもってしまいます。これが「隠れ熱中症」や「室内熱中症」の主な原因です。

暑熱順化が進んでいない

人間の身体は、気温が高くなる季節に向けて徐々に適応していきます。これを「暑熱順化」と呼びますが、5月はまだこの適応が完全ではないため、少しの暑さでも身体が過剰に反応してしまいます。例えば、真夏には問題のない26〜28℃の室温でも、5月には身体が慣れておらず、体温調節に支障が出ることがあります。

エアコン使用の心理的抵抗

「まだ5月なのに冷房を使うなんて」という心理的なブレーキが、結果的に室内熱中症の引き金になります。高齢者は特に電気代を気にしてエアコンの使用を控えがちです。また、節電意識が強い家庭や施設でも、冷房を「梅雨入りまで我慢する」という方針をとるケースが見られます。


室内熱中症の症状と初期対応

軽度の症状

  • 頭痛

  • めまい、立ちくらみ

  • 軽度の吐き気

  • 多量の汗、あるいは汗が全く出ない

これらは室内でも簡単に発生し得る症状です。特に高齢者は自覚症状が出にくく、家族の観察が重要になります。

中〜重度の症状

  • 意識がもうろうとする

  • 会話がうまくできない

  • 手足の痙攣

  • 体温が異常に高い(40℃近く)

このような状態になった場合は、すぐに救急車を呼び、冷水を含ませたタオルなどで身体を冷やす処置が必要です。


冷房なしでできる「5月の熱中症」対策

1. 室温と湿度の見える化

  • 温湿度計の設置:リビングや寝室など、よく使う部屋に温湿度計を設置し、「室温26℃・湿度50%」を目安に管理します。

  • スマート家電の活用:温湿度が設定値を超えたら通知してくれるスマートセンサーなども活用しましょう。

2. 風の流れを作る

  • 扇風機+窓開けの活用:対角線に窓を開け、扇風機で風の流れを作ることで、自然な換気と冷却効果が得られます。

  • サーキュレーターで空気循環:熱がこもりやすい部屋の隅や天井付近の空気を循環させます。

3. 遮光と断熱

  • 遮光カーテンやすだれを使用:直射日光が入る窓には、遮光性の高いカーテンやすだれを設置して、室内温度の上昇を防ぎます。

  • 窓ガラスに断熱フィルムを貼る:紫外線と熱をカットし、日中の室温上昇を緩やかにします。

4. 服装と素材の工夫

  • 吸湿速乾素材の衣類:綿素材よりも通気性・速乾性のある衣類を選びましょう。

  • 下着やインナーの見直し:通気性が高く、体温を適度に逃がす機能性インナーの導入も効果的です。


エアコンを「早すぎず・適切に」使うポイント

1. 除湿機能を使う

5月の室内熱中症対策では、冷房ではなく「除湿」モードの使用が非常に有効です。湿度を50〜60%以下に保つことで、体温調節機能が正常に働きやすくなります。

2. タイマーでピンポイント運転

「夜中や昼の数時間だけ」「在宅時間中のみ」など、ピンポイントで運転することで、電気代の無駄を防ぎながら快適さを維持できます。

3. サーキュレーター併用で節電

エアコンとサーキュレーターを併用することで、冷気を部屋全体に拡散できるため、設定温度を高めにしても涼しさが得られます。


水分と塩分の補給が命を守る

室内であっても、体は常に水分を失っています。特に高齢者はのどの渇きを感じにくいため、意識的な水分摂取が必要です。

  • 水や麦茶などを1時間に1回、コップ1杯を目安に飲む

  • 汗をかいた場合は、スポーツドリンクや経口補水液などでナトリウム補給


家族や職場でできるサポートと工夫

  • 高齢者や子どもがいる家庭では、温湿度の見守り声かけが重要

  • 職場では、**暑さ指数(WBGT)**を導入し、作業環境を常にチェック

  • 体調不良者が出た場合の応急処置マニュアルを共有しておく


まとめ:5月こそ、熱中症への感度を高めよう

「冷房をつけるには早すぎる」と感じる5月だからこそ、油断と対策の差が大きく命運を分けます。温湿度の管理、通気と遮光、水分補給、そして状況に応じた冷房の適切な使用——これらを意識するだけで、室内熱中症は十分に防げるものです。

真夏のような警報は出ないからこそ、5月の熱中症は「静かな危機」と言えます。家族や同僚、大切な人を守るためにも、この時期から熱中症対策を“始める勇気”を持ちましょう。


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