4月に現れる
「光線過敏性皮膚炎」
の意外な誘因
春の訪れとともに、気温が上がり、自然と外出する機会が増える季節がやってきます。特に4月は、冬の寒さが和らぎ、日差しが心地よく感じられる時期です。しかし、この時期には思わぬ落とし穴があります。それが「光線過敏性皮膚炎(光過敏症)」です。紫外線が強くなり始めるこの季節、肌トラブルのリスクが一気に高まりますが、光線過敏性皮膚炎には、一般的に知られていない意外な誘因がいくつもあります。
本稿では、光線過敏性皮膚炎の基本的な情報から、4月に特に注意すべき意外な原因、さらには予防と対策までを詳しく解説していきます。
光線過敏性皮膚炎とは?
光線過敏性皮膚炎は、皮膚が紫外線などの光に対して異常な反応を示すことで発症する皮膚疾患です。通常、日光に含まれる紫外線(特にUV-AやUV-B)は肌に多少のダメージを与えるものの、健康な皮膚であれば自己修復機能により大きな問題にはなりません。
しかし、光線過敏性皮膚炎の患者は、紫外線に非常に敏感で、わずかな曝露でも赤み、かゆみ、腫れ、水疱などの症状が出現します。重症化すると、皮膚がただれたり、色素沈着が残ったりすることもあります。
4月が特に危険な理由
4月は春の中でも、特に紫外線量が急増する月です。気象庁のデータによると、日本では3月から紫外線量が増加し始め、4月には真夏の7〜8割のレベルにまで達します。ところが、多くの人が「春の日差しはまだ弱い」という誤解を持ち、紫外線対策を怠りがちです。
また、冬の間は紫外線量が少なかったため、肌のバリア機能が弱っており、突然の強い紫外線に対応できずに過敏反応を起こしやすくなっています。
意外な誘因1:食べ物
光線過敏性皮膚炎の原因として、実は「食べ物」が関与していることがあります。中でも注意すべきは、光感作作用を持つ成分を含む食品です。代表的なものに以下のような食材があります。
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柑橘類(レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)
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セロリ、パセリ、フェンネル
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いちじく
 
これらに含まれる「フロクマリン」や「ソラレン」といった成分は、紫外線と反応して皮膚の細胞を傷つけ、光毒性反応を引き起こすことがあります。特にジュースやスムージーなどにして日常的に摂取していると、知らず知らずのうちに感作される可能性があるのです。
意外な誘因2:薬の副作用
薬剤の中にも、光線過敏を引き起こすものが存在します。これを「光毒性薬」あるいは「光アレルギー薬」と呼びます。以下はその一例です。
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抗生物質(テトラサイクリン系、キノロン系)
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利尿剤(チアジド系)
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降圧剤(アンジオテンシン変換酵素阻害薬など)
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非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
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抗真菌薬
 
これらを服用中に紫外線を浴びると、皮膚に炎症反応が出やすくなります。特に高齢者は複数の薬を併用していることが多く、リスクが高くなります。薬の添付文書に「日光に注意」と記載されている場合は、必ず医師に相談し、必要な対策をとりましょう。
意外な誘因3:化粧品や香水
春になると、新しいコスメや香水を試したくなる方も多いでしょう。しかし、その中にも紫外線と反応する成分が含まれていることがあります。特に以下のような成分には注意が必要です。
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ベルガモットオイル
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レモンオイル
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ローズマリーエキス
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サリチル酸メチル
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合成香料
 
これらは「光毒性」を持つ成分であり、日中の使用が皮膚トラブルの原因になることがあります。新しい製品を使う場合は、まず夜に試す、もしくは外出前の使用を避けるとよいでしょう。
意外な誘因4:衣類の素材や洗剤
あまり知られていませんが、衣類の素材や使用している洗剤の成分が肌に残り、それが紫外線と反応して光線過敏性皮膚炎を引き起こすこともあります。特に注意が必要なのは以下のようなケースです。
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合成繊維(ポリエステルなど)が皮膚と摩擦を起こす
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柔軟剤の香料成分が紫外線と反応
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漂白剤の残留が皮膚刺激となる
 
肌に直接触れる衣類は、なるべく綿などの天然素材を選び、洗剤や柔軟剤も無香料・低刺激性のものにすることでリスクを下げることができます。
意外な誘因5:ストレスと生活習慣
ストレスや睡眠不足も光線過敏性皮膚炎の誘因となる場合があります。精神的ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、免疫系の過剰反応を引き起こすため、紫外線への耐性が低下することがあります。
また、睡眠不足や栄養バランスの乱れも、肌のバリア機能を低下させ、紫外線によるダメージを受けやすくします。規則正しい生活とストレスケアが、予防には欠かせません。
光線過敏性皮膚炎の予防と対策
1. 紫外線対策を徹底する
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SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを使用
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2〜3時間おきに塗り直す
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帽子、長袖、UVカットのサングラスを活用
 
2. 食べ物・薬に注意する
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光感作性食品の摂取は日没後が望ましい
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薬を服用中は医師と相談し、外出時間を調整
 
3. スキンケアの見直し
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成分表示を確認し、香料・精油入り化粧品の使用を控える
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保湿をこまめに行い、バリア機能を高める
 
4. 睡眠・栄養・ストレス管理
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ビタミンC、E、亜鉛などを含む抗酸化食品を積極的に摂取
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毎日7時間以上の睡眠を確保
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深呼吸や運動でストレス軽減を心がける
 
おわりに
4月は気候が良く、気分も開放的になる季節ですが、その分、油断して紫外線の影響を受けやすくなります。特に光線過敏性皮膚炎は、見落とされがちな食品や日常のスキンケア製品、薬などが誘因になることもあり、「まさかこれが原因だったのか」と驚くケースも少なくありません。
日常生活のちょっとした工夫と注意が、光線過敏性皮膚炎の予防に大きく役立ちます。春の紫外線を侮らず、しっかりと対策を講じて、快適な季節を元気に過ごしましょう。

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