■ はじめに:秋から冬にかけて増える“肌の違和感”
11月になると、朝晩の冷え込みと日中のぽかぽか陽気の差が大きくなります。
この「寒暖差」は、実は私たちの肌にとって大きなストレス要因です。
最近、「急に顔が赤くなる」「頬がヒリヒリする」「かゆみが出る」などの症状を訴える方が増えています。
それがまさに寒暖差皮膚炎です。
乾燥による肌荒れやアトピーとは異なり、寒暖差皮膚炎は気温の急変や自律神経の乱れによって皮膚が炎症を起こすもの。
気づかないうちに悪化してしまうこともあり、非常に厄介なトラブルです。
■ 寒暖差皮膚炎とは?メカニズムを知る
寒暖差皮膚炎は、正式な病名というよりも、環境変化によって起こる皮膚の自律神経トラブルを指します。
人間の皮膚には、体温調整を司る毛細血管や汗腺、皮脂腺などが密集しています。
気温が下がると血管は収縮し、上がると拡張する。
この切り替えをコントロールしているのが**自律神経(交感神経と副交感神経)**です。
ところが、11月のように一日の気温差が10℃以上になると、自律神経が過剰に働き、血管が急激に収縮・拡張を繰り返します。
その結果、皮膚表面に炎症が起こり、
- 赤み
- かゆみ
- ほてり
- ヒリヒリ感
といった症状が出やすくなります。
■ 乾燥肌との違いは「原因」と「部位」
寒暖差皮膚炎は一見、乾燥や敏感肌と似ていますが、原因と出やすい部位が異なります。
【乾燥肌】
- 原因:皮脂や水分の不足
- 部位:すね、手の甲、背中などの乾燥しやすい部位
- 対策:保湿ケア中心
【寒暖差皮膚炎】
- 原因:気温差による血管反応・自律神経の乱れ
- 部位:頬・あご・首・耳のまわりなど、露出部分に多い
- 対策:温度・湿度のコントロール+自律神経ケア
つまり、保湿だけでは治らないのが寒暖差皮膚炎の特徴です。
■ なぜ11月に多いのか?季節の構造から読み解く
11月は、秋の終わりと冬の始まりが交錯する時期。
日中20℃前後でも、朝晩は10℃を切ることも珍しくありません。
この温度差が、体に「気候ストレス」を与えます。
また、空気が乾燥してくることで、肌表面の水分も奪われやすくなります。
湿度が40%以下になると、皮膚バリア機能が急低下し、外的刺激に弱くなるのです。
さらに、11月は仕事や学校でも「年末進行」が始まる時期。
ストレスや睡眠不足も加わり、自律神経の乱れを助長します。
これらが重なることで、寒暖差皮膚炎が一気に増加するのです。
■ 代表的な症状とそのサイン
以下のような症状がある場合は、寒暖差皮膚炎の可能性があります。
- 朝の洗顔後に顔がピリピリする
- 外出時や暖房をつけた直後に頬が赤くなる
- お風呂上がりに肌がほてってかゆくなる
- 肌の一部が赤くまだらに見える
- 保湿してもかゆみや痛みが取れない
これらは単なる乾燥ではなく、自律神経の過剰反応によるものです。
■ 整骨院やトレーナー目線で見る「寒暖差皮膚炎と自律神経」
実は、寒暖差皮膚炎の根本的な原因である「自律神経の乱れ」は、筋肉の緊張や姿勢の崩れとも関係しています。
寒くなると体は自然に肩をすくめ、背中を丸めて防御姿勢を取ります。
この姿勢が続くと、首まわりの筋肉(胸鎖乳突筋・斜角筋・僧帽筋など)が硬くなり、
交感神経が常に優位になります。
結果、血管の収縮が強くなり、皮膚の血流が悪化。
顔の温度調整もうまくいかず、炎症が起きやすくなるのです。
つまり整骨院の施術やストレッチによる首肩周囲のリリースも、寒暖差皮膚炎の改善に役立ちます。
■ 日常でできる対策①:温度と湿度のコントロール
室内の環境調整が第一歩
- エアコンは設定温度20〜22℃に
- 加湿器で湿度を45〜55%に維持
- 暖房を使うときは、水を入れたコップや濡れタオルを置く
また、外出時はマフラーやネックウォーマーで首を温めることも有効。
首を温めると自律神経が落ち着き、皮膚への負担を軽減できます。
■ 日常でできる対策②:スキンケアは「防御重視」
寒暖差皮膚炎の場合、刺激を減らすことが何よりも大切です。
- クレンジングはオイルではなくミルクタイプに変更
- 朝はぬるま湯洗顔にとどめる
- 化粧水よりもバリア機能を守るクリーム中心に
- ワセリンやセラミド配合クリームで保護膜を作る
また、顔をこする行為(マッサージ・タオルドライ)も症状を悪化させるので要注意です。
■ 日常でできる対策③:食事と栄養バランス
肌の回復を助ける栄養素を意識しましょう。
- ビタミンB群(皮膚の代謝を促進)
→ 豚肉、卵、納豆、玄米など - ビタミンC(コラーゲン合成と抗酸化)
→ 柿、みかん、ブロッコリー - オメガ3脂肪酸(炎症を抑える)
→ 鯖、亜麻仁油、えごま油
11月は旬の魚や柑橘類が豊富なので、自然と取り入れやすい時期です。
■ 日常でできる対策④:自律神経を整える習慣
寒暖差皮膚炎を根本から防ぐには、自律神経の安定が欠かせません。
- 朝はカーテンを開けて日光を浴びる
- 夜は照明を暗めにしてリラックスモードへ
- ぬるめ(38〜40℃)の湯船に15分浸かる
- 深呼吸・ストレッチを寝る前に行う
特におすすめは、「首をゆっくり温めながらの深呼吸」。
首の交感神経をゆるめ、血流と体温の調整力を高めます。
■ トレーナーが教える「寒暖差皮膚炎に効くストレッチ」
- 首回しストレッチ
→ ゆっくりと大きな円を描くように首を回す(左右各5回) - 肩甲骨寄せストレッチ
→ 両肩を後ろに引いて5秒キープ × 5セット - 鎖骨下リリース
→ 指先で鎖骨の下を軽く押さえ、深呼吸を5回 - 呼吸ストレッチ
→ 鼻から4秒吸って、口から6秒吐く × 10セット
これらを1日3分取り入れるだけでも、自律神経の安定と顔の血行改善に効果があります。
■ 予防のキーポイントまとめ
- 気温差を感じたら「首・顔・手」を冷やさない
- 保湿よりも「肌バリアを守る」意識でスキンケア
- 栄養・睡眠・リラックスで自律神経を整える
- 整骨院やサロンで筋緊張をほぐすのも効果的
寒暖差皮膚炎は「気づいた時にもう悪化していた」というケースが多いですが、
早めのケアと生活習慣の見直しで十分に改善・予防が可能です。
■ まとめ:肌は“気温計”のような存在
寒暖差皮膚炎は、実は「体のサイン」を教えてくれる存在です。
肌の炎症や赤みは、「自律神経が疲れていますよ」というSOS。
放置せず、生活全体でバランスを整えることが大切です。
11月のうちに対策を始めておけば、冬の乾燥やかゆみの季節も快適に過ごせます。
肌トラブルをきっかけに、体の内側から整えるケア習慣を身につけましょう。
寒暖差による肌荒れやほてり感が続く方は、早めのケアが重要です。
整骨院での自律神経調整・姿勢改善、またはご自宅でのセルフケア方法についてもご相談ください。
→ 「アイズ基山駅前整骨院」では、首肩リリース+温熱ケアで寒暖差ストレスにアプローチしています。

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