「その暑さ、心臓が悲鳴をあげてる!夏に急増する“隠れ心疾患”の正体」


【特集】“夏の心臓リスク”にご用心──暑さがもたらす循環器への影響とその対策

〜「健康ハートの日」に考える、心臓を守るための習慣と知識〜

1. 夏の“静かな危機”──心臓と血管に潜むリスク

夏といえば熱中症にばかり目が行きがちですが、実は心臓や血管(循環器系)へのダメージも深刻です。近年の研究では、猛暑・酷暑が続くことで以下のような現象が体内で起こりやすくなることが分かってきました。

  • 血液が濃くなる(血液濃縮)
  • 心拍数が上がる(頻脈傾向)
  • 血圧が不安定になる(低下と上昇の波)

これらの変化は一見些細なように思えるかもしれませんが、脳梗塞・心筋梗塞・不整脈・心不全といった重大な疾患に繋がる引き金になることがあります。特に高齢者・高血圧・糖尿病・心疾患の既往がある人にとって、夏は見逃せない危険な季節でもあるのです。

2. 暑さがもたらす循環器への“5つの影響”

2-1. 血液濃縮と血栓リスクの増加

汗をかくことで体内の水分が失われると、血液中の水分も減少します。すると、血液が濃く・ドロドロになる状態になり、これが血栓(血のかたまり)を作りやすくします。

血栓が脳や心臓の血管に詰まると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことがあります。特に水分を取らずに寝る夜間や、起床後の脱水状態の朝は、最も血栓ができやすい時間帯と言われています。

2-2. 心拍数の上昇による心負担

猛暑の日、体は熱を逃がすために皮膚の血管を拡張させます。その結果、血液が皮膚表面に集中し、全身への血液供給が不安定になります。この状況を補うために、心臓はより多くの血液を送り出そうとするため、心拍数が上昇します。

これが日々続くと、心臓にかかる負担は増え、狭心症や心不全のリスクが高まります。特に、心臓に持病を持つ人にとっては命取りにもなりかねません。

2-3. 血圧の不安定化

暑さによって皮膚血管が広がることで、血圧は一時的に低下します。これだけなら良いのですが、冷房が効いた屋内との出入りで気温差にさらされると、今度は逆に血圧が急上昇することがあります。

この「気温ショック」は血管にとって大きな負担となり、動脈硬化を促進し、脳卒中のリスクを上げる可能性もあるのです。

2-4. 自律神経の乱れ

温度差や睡眠不足、脱水などが重なると、交感神経が過剰に働きやすくなります。交感神経が優位になると、心拍数が高まり、血圧が変動しやすくなり、イライラや睡眠障害なども引き起こします。

これは心臓病の“引き金”にもなり、長期間続くと循環器の機能をじわじわと蝕んでいきます。

2-5. 熱帯夜による心臓への負荷

夜になっても気温が下がらない“熱帯夜”は、体の回復の妨げになります。汗をかき続けることで軽い脱水状態が続き、睡眠も浅くなる。すると、心臓が休まる時間が少なくなり、慢性的な疲労や心拍数の増加が続くことに。

このように、夏の暑さはさまざまな形で心臓を苦しめているのです。


3. 「健康ハートの日」とは?──啓発の重要性

日本心臓財団は、毎年**8月10日を「健康ハートの日」と定め、心臓や血管の健康について広く啓発しています。8月10日は「ハ(8)ー(1)ト(10)」という語呂合わせから来ており、暑さが最も厳しくなる時期に“心臓の健康を見直す”**タイミングとしてぴったりです。

この日は、

  • 生活習慣の見直し
  • 水分摂取の習慣化
  • 血圧や心拍のセルフチェック
  • 医療機関での健診受診

といった行動を呼びかけるチャンスでもあります。


4. どう守る? 夏の心臓を守るための具体的対策

4-1. 「こまめに水分を取る」ことの徹底

最も重要なのは、こまめな水分補給です。喉が渇く前に飲む、寝る前や起きた後にも一杯の水を飲む、外出時は必ず水筒を持参するなど、意識的に水分を取る習慣が必要です。

高齢者や心疾患を持つ人は、医師の指導のもと、適切な量・タイミングでの補水が大切です。

4-2. 室温を適正に保つ

室内でも熱中症や心拍数の上昇は起こります。エアコンを我慢せず、室温を28℃以下に保つこと。ただし、冷房の風を直接浴び続けたり、温度を下げすぎたりしないように注意しましょう。

4-3. 早朝・夕方の運動を習慣に

ウォーキングなどの軽い有酸素運動は心臓にも良いですが、猛暑の時間帯は避け、早朝や夕方の涼しい時間帯に実施しましょう。

4-4. 睡眠環境を整える

快適な睡眠は心臓の休息時間にもなります。エアコンや扇風機をうまく使い、眠りを妨げない温度・湿度環境を整えましょう。睡眠不足は心拍の乱れ、血圧上昇、自律神経の乱れに直結します。

4-5. 自分の体調を知る「セルフチェック」

  • 朝晩の血圧・脈拍のチェック
  • 睡眠の質
  • 食欲やだるさ、立ちくらみなどの変化

これらを日々確認し、異常があれば医療機関を受診することが重要です。


5. 心臓を守る! 意識を変える“健康ワード”の活用

啓発活動では、記憶に残るキーワードの活用が有効です。夏の心臓リスクを印象づけるには、以下のようなワードが効果的です。

✅ キーワード例とその意味

  • 「夏血栓」:脱水による血液濃縮→血栓の危険性を端的に伝える。
  • 「クールハート」:体だけでなく心臓も“冷却”する意識を。
  • 「こまめチャージ」:水分補給をリズム化して習慣に。
  • 「脈をみる習慣」:心拍の安定を日常的に気にかける。
  • 「心臓も休ませる時間を」:睡眠と休息の重要性を強調。

SNSやポスター、チラシ、テレビCMなどでの啓発において、これらの言葉を使った具体的な行動提案が効果を発揮します。


6. 医療・自治体・職場でも「夏の心臓ケア」意識を

個人だけでなく、社会全体で「夏の心臓リスク」への意識を高めることが重要です。

  • 自治体・保健所:猛暑警報に「心臓リスク注意」も加える。
  • 病院・クリニック:夏期の循環器健診の推奨、服薬調整。
  • 職場・企業:屋外作業者への定期休憩・水分補給の促進。

特に高齢者や慢性疾患を抱える人に対しては、定期的な見守り・声かけが欠かせません。


7. 結びに──心臓は黙って悲鳴を上げている

夏は、見た目には元気でも、体の中では**“心臓がフル稼働”している状態**が続きます。血液が濃くなり、拍動が速まり、血圧が不安定になる…その結果、知らず知らずのうちに心臓に疲労がたまり、ある日突然、大きなトラブルとして現れることもあるのです。

だからこそ今、**「健康ハートの日」**をきっかけに、あなた自身の“心臓の声”に耳を傾けてみてください。

水を一杯飲む、睡眠を少し大切にする、心拍をちょっと確認してみる──その小さな行動が、未来の命を守る一歩になるかもしれません。


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