心がしんどい梅雨に。精神科医も注目する“瞑想ルーティン”とは?


はじめに

日本の梅雨(6〜7月ごろ)はしとしとと続く長雨が特徴で、曇天が続くことによる気分の落ち込み、「梅雨うつ」と呼ばれる状態に悩む人も少なくありません。太陽光の不足によるセロトニン低下、室内で過ごす時間の増加による運動不足、湿気による体調不良などが重なると、エネルギーが奪われ、心が沈みがちになります。

こうした時期にこそ、瞑想が大きな助けになります。瞑想は心を「観察」し、不安や焦り、無気力といった感情を客観視するための技術で、どこでも手軽に始められるのが魅力です。本記事では梅雨うつのメカニズムを解説しつつ、瞑想を日常に取り入れるための具体的ステップ、瞑想と相性の良い補助的ツール、注意点までを詳しくご紹介します。


1. 梅雨うつとは何か

1.1 メカニズム

  • 光の不足:雨天が続くと日照時間が減り、脳内のセロトニン(幸せホルモン)合成が低下し、気分が落ち込みやすくなります。

  • 気圧の変化:低気圧による血行不良や身体のだるさが、精神の冴えに影響します。

  • ライフスタイルの変化:外に出る機会が減り、運動量も低下。身体が活性化しにくくなることで、うつ傾向が強まります。

1.2 梅雨うつの主な症状

  • 無気力・やる気が出ない

  • 意欲の低下、集中力の欠如

  • 怠重感・倦怠感

  • 夜眠れず、日中眠気を感じる

  • 食欲の低下または過食


2. 瞑想が梅雨うつに効果的な理由

2.1 ストレスホルモンの低下

瞑想が続くと、ストレスホルモンのコルチゾールが減少することが研究で示されています。過剰なストレス反応が和らぎ、精神が落ち着きやすくなるのです。

2.2 自律神経のバランス改善

呼吸に意識を向ける瞑想は、自律神経のうち副交感神経を優位にし、リラックス状態を促進。心拍や呼吸が穏やかになり、気分の安定につながります。

2.3 メンタルの可塑性(レジリエンス)向上

注意を訓練する瞑想は、苦しい感情を「過ぎ去るもの」として認識させる訓練でもあります。これにより、うつ状態になりかけたとき、自分を客観視し、回復への道筋が作りやすくなります。


3. 雨の日におすすめの瞑想法

3.1 ベーシック・マインドフルネス

やり方

  1. 静かな場所に座り、背筋を伸ばします。目を閉じても半開きでもOK。

  2. ゆっくりと鼻から息を吸い、口から吐く。3〜5分間、呼吸の感覚や胸や腹の動きに集中します。呼吸に関係する音や体の動きが雑念を引き戻しても、それを判断せず、呼吸に意識を戻す練習です。

効果:集中力の回復と心を「現在」に引き戻す訓練になります。

3.2 ボディスキャン瞑想

やり方

  1. 仰向けや横になり目を閉じます。

  2. 足先から頭頂まで、身体をパーツごとに意識します。

  3. 各部位に「重い」「軽い」「温かい」「冷たい」など、感じるままに気づいていきます。一つの部位に数秒〜数十秒留まると、自然と心が身体に戻り、雑念が減少します。

効果:体調の“だるさ”など、身体の声を理解し、緊張や硬さを緩める助けになります。

3.3 メタ・マインドフルネス(慈愛の瞑想)

やり方

  1. 座った状態で呼吸に数分集中した後、「自分に向けた優しいフレーズ」を心の中で唱えます。例:「私が幸せでありますように」「私が安らかでありますように」

  2. その後、順番に家族、友人、苦手な人、知らない人へと対象を広げていきます。

効果:自己肯定感が高まり、対人・対環境への抵抗感が和らぎます。雨の日の閉塞感にも心を開きやすくなります。


4. 雨の日でも取り組みやすくする工夫

4.1 雰囲気づくり

  • 自然の音やアンビエント音楽を流す。雨の音と呼吸に集中する“音瞑想”も有効。

  • アロマ(ラベンダー、ベルガモットなど)や間接照明もリラックス効果アップに一役買います。

4.2 小さな時間での実践

  • 朝のベッドの中、昼休み後、風呂上がりなど5分単位で始めてみましょう。

  • ストップウォッチやスマホの闇スイッチを使って、確実に時間を確保すると習慣化しやすくなります。

4.3 グループやアプリ

  • オンラインや地域の瞑想グループ参加も、孤独感解消に効果的です。

  • アプリ(Insight Timer、Calm、Petit BamBouなど)で日本語ガイド付きセッションを活用するのも手軽です。


5. 日常生活との組み合わせで心を整える

5.1 運動との相乗効果

  • 雨でもできる筋トレ、ストレッチ、ヨガを組み合わせることで、身体の活性化と心理的な効果を両立できます。

  • 呼吸に気をつけながらの運動は、瞑想との親和性が高まります。

5.2 睡眠・食事・日光

  • 規則正しい就寝・起床を意識し、可能であれば短時間の日光浴(10〜15分程度)で光を取り入れましょう。

  • うつ状態では昼夜逆転しやすいため、早めの就寝・起床が重要です。

  • ビタミンB群、自然の発酵食品、DHA・EPAなど、心のリズムを整える栄養を意識した食事も有効です。


6. 梅雨うつ時の瞑想の注意点

6.1 ゆっくり、無理せず

初めから60分・毎日実践は難しいもの。最初は1〜5分、徐々に10分、20分と増やしましょう。

6.2 感情の揺らぎに戸惑う場合も

瞑想中に悲しみ・不安が浮かんでくることもありますが、それは心が“内側を見ている”サイン。無理に追い出さず、観察だけにとどめる訓練です。

6.3 専門家への相談

うつ症状が強く日常生活に支障が出ている場合は、瞑想だけで対応せず専門医やカウンセラーへの相談をおすすめします。


7. 雨の日をポジティブにとらえる―心の再創造

雨の日はマイナスだけでなく、**「外界の雑音が減り、自分自身に向き合いやすい時間」**としてとらえるチャンスでもあります。窓越しに滴る雨音を聴きながら、静けさに包まれた心で呼吸し、身体を感じることで、新たな集中モードが舞い降ります。

瞑想は“心を詩的にする技術”でもあります。雨の情景を五感で味わいながら過ごすことで、感受性が高まり、ちょっとした気づきが日常になることでしょう。そこから少しずつ、「天気=気分」という図式から解放され、「自分の内側がすでに晴れていた」ことに気づく日が来ます。


おすすめプラクティス(実例)

タイミング 内容 時間
朝の目覚め後 ベッドで目を閉じながら、呼吸に5分集中 5分
昼休み ちょい筋トレ+呼吸瞑想 筋トレ10分+瞑想5分
夕方のやる気低下時 部屋の電気を少し落とし「ありがとう」瞑想 10分
夜寝る前 ボディスキャンで全身の緊張を解く 10〜15分

まとめ

梅雨うつは自然な心の反応。光や気圧の変化によるダメージは誰にでも起こり得ることです。そんな時、瞑想は手軽で、効果的な心のエクササイズ。

  1. ベーシック・マインドフルネスで“呼吸に戻る”習慣

  2. ボディスキャンで身体感覚を取り戻す

  3. 慈愛の瞑想で心の温かさを再育成
    などを通じて、身体と心の両方にアプローチできます。

また、照明、音楽、栄養、運動との組み合わせも重要。習慣化のコツは「小さく、気楽に、続けること」。瞑想はスキルです。毎日の小さな積み重ねが、梅雨の長雨にも心が揺れにくい柔軟性と、ふと晴れるような晴れやかさをもたらします。

どうぞご自身のペースで、雨の日も自分自身の内側に帰る時間を大切になさってください。あなたの心に、雨にも負けない光がともることを願っています。


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