日別アーカイブ: 2025年7月6日

「夜、眠れないあなたへ」熱帯夜が引き起こす“隠れ自律神経障害”の正体とは?

熱帯夜と自律神経障害:夏を乗り切るための身体の仕組みと対策

はじめに:熱帯夜とは何か?

「熱帯夜」とは、夜間の最低気温が25℃以上になる日のことを指します。日本では特に都市部を中心に、ヒートアイランド現象の影響もあり、7月から8月にかけてこの熱帯夜が続くことが少なくありません。通常、夜は気温が下がって体が休まるはずの時間帯ですが、熱帯夜では外気温が高く体温が下がりにくいため、「寝苦しい」「熟睡できない」といった不調を感じる人が多くなります。

この“寝苦しさ”が連日続くと、自律神経が乱れ、やがて「自律神経障害」と呼ばれる症状群に発展することもあるのです。


自律神経とは?その役割を再確認

自律神経は、私たちの意識とは無関係に、心拍・呼吸・消化・発汗・血圧などの生命維持機能を24時間自動的に調整してくれる神経です。

大きく分けて、以下の二つがあります:

  • 交感神経:活動時や緊張時に働く(昼間・ストレス時)

  • 副交感神経:リラックス時や睡眠時に働く(夜間・休息時)

このバランスが整っていると、心身は快適に機能します。しかし、外部環境や生活習慣の変化、特に「睡眠の質の低下」が起こると、このバランスが崩れます。


熱帯夜が自律神経に及ぼす影響

1. 寝つきの悪さと交感神経の過剰な興奮

熱帯夜では寝室の気温が高く、体温が下がりません。睡眠に入るためには深部体温が自然に下がる必要がありますが、それが妨げられることで入眠が遅れます。

このとき、体は冷やそうと交感神経が活発に働きます。交感神経は「戦闘モード」の神経であり、血管を収縮させたり、心拍を上げたりします。結果として、体は「休息状態」に入りづらくなり、眠りが浅くなる・頻繁に目が覚めるといった状態が続きます。

2. 深い睡眠がとれず、回復力が落ちる

睡眠には「ノンレム睡眠(深い眠り)」と「レム睡眠(浅い眠り)」があります。特に深いノンレム睡眠時に、脳と身体は回復モードに入ります。しかし、熱帯夜で浅い眠りばかりになると、この回復が十分に行われません。

この状態が何日も続くと、身体のストレス耐性が落ち、自律神経のバランスが壊れていくのです。

3. 慢性的な交感神経優位がもたらす不調

  • 朝の目覚めが悪い

  • 動悸・息苦しさ

  • 胃腸の不調(下痢・便秘)

  • 慢性的な疲労感

  • 不安感・イライラ感

これらはすべて、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位なままリセットされない状態で起こる不調です。特に、夜しっかり眠れないことで副交感神経がうまく働かず、体が「休息モード」に切り替わらないのが根本的な原因です。


熱帯夜が続くことで起こる「夏季うつ」「夏バテ」との関連

夏特有の「夏バテ」は、暑さによる疲労蓄積と、睡眠の質の低下が重なったことで起きる典型的な自律神経の乱れによる症状です。

さらに深刻な状態として「夏季うつ(夏型季節性うつ)」があります。これは以下のような症状を伴います:

  • やる気の低下

  • 食欲不振

  • 日中の過剰な眠気

  • 頭痛・めまい

  • 無気力状態

これらも、自律神経と体内時計の乱れ、睡眠不足が密接に関わっています。


自律神経を守る!熱帯夜対策7つの実践法

1. エアコンの使用は我慢しない

夜間のエアコン使用は「身体に悪い」とされることもありますが、近年ではむしろ推奨されています。26~28℃を目安に、微風モードで一晩中つけっぱなしが理想です。タイマー切れで目が覚める方が自律神経には悪影響です。

2. 就寝1〜2時間前のぬるめ入浴

40℃前後のぬる湯に10〜15分ほど浸かりましょう。これにより一時的に深部体温が上がり、その後自然に下がることで入眠しやすくなります。

3. 寝具と衣服の見直し

吸湿性・通気性の良いパジャマや冷感素材の寝具を使うことで、肌の蒸れや不快感を軽減し、睡眠の質を保てます。

4. 寝る直前のスマホ使用を控える

ブルーライトはメラトニンの分泌を抑制し、交感神経を刺激します。夜のスマホ使用は、なるべく避けるべきです。

5. 朝日を浴びる

朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びましょう。これにより体内時計がリセットされ、副交感神経から交感神経への切り替えがスムーズになります。

6. 軽いストレッチや深呼吸

就寝前にゆったりとしたストレッチや腹式呼吸を行うことで、副交感神経を優位にし、眠りへの導入がスムーズになります。

7. 冷却グッズを活用

首・脇の下・足の付け根など、太い血管が通っている部分を冷やすことで効率よく体温を下げられます。ジェルパッドや保冷タオルなどを使いましょう。


医療的アプローチが必要なケース

以下のような症状が2週間以上続く場合は、自己対処ではなく専門医の診察を受けることが望ましいです:

  • 明らかな不眠・睡眠障害

  • 過度の疲労感、動悸

  • 食欲の低下

  • 抑うつ症状やパニック傾向

心療内科や睡眠外来で、必要に応じた投薬・生活指導が受けられます。症状の長期化を防ぐためにも、早めの受診がカギとなります。


まとめ:熱帯夜は自律神経の「見えない敵」

熱帯夜は単なる「寝苦しい夜」ではなく、身体と心のバランスを根底から崩す可能性がある“見えない敵”です。特に自律神経はストレスや生活環境の影響を敏感に受けるため、睡眠環境の整備・生活リズムの維持は欠かせません。

  • エアコンを賢く使う

  • 入浴やリラックス習慣を取り入れる

  • 睡眠前後の行動を見直す

これらの小さな工夫が、結果として自律神経を守り、夏を元気に乗り切る力につながります。

「眠れないから仕方ない」ではなく、「眠るための工夫をしよう」と前向きに考え、少しずつ改善を積み重ねていきましょう。


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